30%達成は時間の問題
今回の船はこのように、CO2の大幅削減に向けてMALS技術だけでなく、細かな技術を加えた。それだけに苦労も多かった。
というのもMALSを採用した船の中では最も大きい船型だったためで、「大容量の送風機、配管系や空気吹き出し口、その他の安全装置も含め新規技術開発要素が多かった」。その上で、CO2の27%削減はMALSだけでなく、「船型形状や船体省エネ付加物、プロペラ形状、低燃費の主機の採用などさまざまな技術の積み上げで達成した数字」と振り返る。
田中主席技師は、「コストダウンと性能改善は常に追求しており、(CO2削減率の)30%達成は時間の問題」と自信をみせる。今後は「技術面以外にも、MALSの供給力を増やすための体制整備、アフターサービスなど顧客サポート体制の充実も検討中」とし、MALS技術を応用した船のさらなる普及を目指す考えだ。(那須慎一)