景気回復に伴い人手不足が深刻になるなか、若い男性の“職業観”に異変が起きている。競争やノルマのある「正社員総合職」を敬遠し、事務作業で営業や企画など部門ごとのサポート役に徹する「正社員事務職(一般職)」を志望するといった草食系男子が増えているのだという。就職や転職先を選ぶのに「ゆとり」を重視する傾向が強まり、企業側の採用や働き方の見直しに影響しそうだ。(石川有紀)
仕事選びも草食系?
駅の乗降客や買い物客らでにぎわう阪急グランドビル(大阪市北区)に若者と新卒者を対象にしたハローワークがある。既卒3年までの若者を対象にする「大阪新卒応援ハローワーク」と、35歳未満を対象とする「大阪わかものハローワーク」。若手採用に熱心な企業の人事担当者を集めた面接会の風景に異変が起きている。
「若い男性の正社員事務職志望者が増えているんです」
ハローワークの就職支援担当者は、こう説明する。
主に企業の部門ごとの事務作業を担当し、転居を伴う転勤がない代わりに給与が低く抑えられるのが正社員事務職だ。