最後に、開発陣のお気に入りという「ウオーターリリーススイッチ」を押してみた。水素と酸素で電気を作る際に唯一発生する水を、立体駐車場など下に漏れるとまずい場所へ入る前に抜くための装置だ。放出口は車体後部の床面下。水蒸気が立ちこめた後、機材で温められた水がちょろちょろと流れ落ちた。
「クラウンに負けない乗り心地」をうたう新型FCVは予想以上に快適だった。ただ、問題は燃料を充(じゅう)填(てん)する水素ステーションの少なさだ。個人が使える商用ステーションは現在、国内で2カ所しかなく、計画中を含めても45カ所にとどまる。実は自宅近くの実証用ステーションが来年2月には商用へ衣替えするのだが、もう少し様子を見るべきだろうか…。