三菱商事衣川潤副社長【拡大】
■豪州石炭事業、逆風下でも高い競争力
--価格下落の逆風下で10月にオーストラリアの原料炭の炭鉱を開山したのはなぜか
「資源事業は10年、20年の計だ。市況の下落や景気で工事を中断、再開したりすれば膨大な時間とコストがかかる。英豪BHPビリトンと折半出資するBMAが保有する豪州のキャバルリッチ炭鉱には他の事業のノウハウを結集し、最新機械も導入しており競争力は高い」
--豪州の原料炭事業は休止が相次いでいる
「価格下落で豪州の事業者のうち過半数は赤字と聞く。コストの高い炭鉱の淘汰(とうた)は続くだろう。BMAは8炭鉱を持つ世界最大の原料炭輸出事業で、資産の入れ替えで競争力をつけてきた。2炭鉱を開山する一方、競争力の低い炭鉱は休止し人員削減でコストを抑えるといった構造改革を進めた。13年の持ち分生産量は約5660万トンと過去最高で、今後も増産する」
--石炭価格の反転の見通しと中期の需給見通しは
「世界の粗鋼生産は伸び続けている。現在の16億トン超が20年には2億トン増の18億トン超になるだろう」