7つの習慣の研修以外にも、独自開発した講座を通じ「幹」や「枝」にあたる実践的なビジネススキルを養成。受講者が内容を理解しやすいよう、ゲームを取り入れるなど、独自の工夫を重ねている。
たとえば経営幹部向けの講座で教える内容に、「部下にかけるべき言葉」がある。上司として部下を統率し、組織が最大限の力を発揮する秘訣(ひけつ)を伝授するものだが、「効果をあげるために、なぜ声をかけるのか、どんな気持ちでかけるべきかまで踏み込んでいる」と安河内会長。同社の研修は、安河内会長が前職で、運営に成功している数百店の共通点を抽出した経験が基になっているという。そうした幹と枝の講座は、これまで1万人以上が受講している。
経済が萎縮するなか、日本企業の経営が迷走し、社員が能力を十分に生かせない場面が目立つ。安河内会長は「日本人は根っこをあまり自覚しておらず、能力を発揮する術を学べていない。当社が黒子となり、仕事が面白いと心から思える世界を築きたい」と夢を語る。(井田通人)
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【会社概要】FCEトレーニング・カンパニー
▽本社=東京都台東区寿1-5-10
▽設立=2006年10月
▽資本金=3000万円
▽従業員=15人
▽事業内容=企業向け研修・コンサルティングなど