【スポーツi.】NPB リーグ一体の事業モデル構築を (3/3ページ)

2014.11.26 05:00

NPBエンタープライズ設立会見でタッグを組む新会社社長の熊崎勝彦氏(右から2人目)ら=4日、東京都港区の品川プリンスホテル

NPBエンタープライズ設立会見でタッグを組む新会社社長の熊崎勝彦氏(右から2人目)ら=4日、東京都港区の品川プリンスホテル【拡大】

 NPBは、テレビ放送権を含む全てのビジネスが球団単位で行われており、巨人、阪神など一部の人気チームに商権が偏り、全体としてのマーケティング力、ブランド力が育たず、テレビ放映にみられるように商権そのものも先細ってきている。この状況に危機感を強く感じたパ・リーグは、07年にパシフィックリーグマーケティングを設立。パ・リーグ6球団でリーグスポンサーシップの企画・販売・実施管理、ブランドライセンスの企画・販売、ライブ動画配信サービス「パ・リーグTV」の運営などに乗り出し、一定の成果を上げている。一方、自己の商権に固執する巨人、阪神を抱えるセ・リーグには、パ・リーグのような協調の機運が醸成していない。セ・パ両リーグをまたぐNPBのリーグ一体としてのマーケティングやブランディングは手つかずのままになっているのだ。

 WBC優勝でより高まった日本代表「侍ジャパン」の人気を会社設立の起爆剤として利用することは良しとしても、これを単なる小遣い稼ぎの手段に終わらせてはならない。NPBが目指すべきなのは「NPBロゴ」を「MLBロゴ」に匹敵するブランドに育て上げ、MLBのようなリーグ一体としてのマーケティング体制・ビジネスモデルを構築していくことであろう。

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【プロフィル】宮田正樹

 みやた・まさき 大阪大学法学部卒。1971年伊藤忠商事入社。物資部、法務部を経て、2000年5月、日本製鋼所。法務専門部長を経て、12年10月から社団法人GBL研究所理事・事務局長(現在に至る)。非常勤講師として帝京大学で「スポーツ法」、二松学舎大学で「企業法務」に関する教鞭(きょうべん)を執っている。

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