【地球環境大賞】地球温暖化と異常気象~最新の研究成果から~ (4/4ページ)

2014.11.27 05:00

釜江陽一

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 一般的には、熱帯低気圧の発達に必要な海面からの水の蒸発は、海面水温の上昇に伴い大きくなると考えられることから、将来、強い熱帯低気圧の発生数が多くなると予測されている。

 一方で、熱帯低気圧全体の数が増えるのか、それとも減るのかについては、研究の方法によって逆の結果が得られており、不確実性が高い。南半球で発生する熱帯低気圧の数は少なくなると予測する研究結果が多いが、北半球では研究によって差がある。さらに、特定の地域に上陸する台風の数が増えるのかどうかは、それぞれの海域での発生数や経路の変化まで正確に予測しなければならないため、さらに予測が難しい。従って、温暖化が進行したからと言って、日本など特定の地域における台風災害のリスクが増えるのか、減るのかを予測するのは困難を極める。

 ただ、強い熱帯低気圧の数が増えるとする予測結果をもとにすると、徐々に進行する海面水位の上昇と合わせて、台風接近時の高潮のリスクが高まる可能性は無視できない。また、台風に伴う降水量は、一般的な豪雨の場合と同様、気温上昇による大気中の水蒸気量増加により増えると予測されているため、台風接近時の豪雨被害にはさらなる注意が必要といえるだろう。

 ■環境問題をテーマに幅広く情報を発信

 「地球環境特集」は、フジサンケイグループが「産業の発展と地球環境との共生」を基本理念に1992年に創設した「地球環境大賞顕彰制度」のキャンペーンの一環です。毎年11月から翌年4月まで、気候変動や温暖化防止、企業アンケートなど「環境」をテーマにした題材を幅広く取り上げ、読者にさまざまな情報を多角的に提供していきます。

 「地球環境大賞」は今年で第24回を迎え、この間、低炭素社会の実現や持続可能な循環型社会の構築など環境活動に熱心に取り組む延べ230の企業や団体、学校などを表彰しています。

 この地球環境大賞キャンペーンを通じ、フジサンケイグループは環境にやさしい社会づくりや新たな時代の創造に貢献し、環境問題に対する社会の関心と国民の意識をさらに高める努力を続けてまいります。ご期待ください。

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