◆10年ぶりベスト8入り
初戦の相手は前年度の優勝チーム、日本石油(現・JX日鉱日石エネルギー)。下馬評でも初戦敗退は濃厚だったが、2対1で競り勝つとチームは勢いに乗って準決勝まで駒を進め、チーム最高位となる初のベスト4進出を果たす。「まさに選手たちの気力の賜(たまもの)だった」と振り返る。
岩橋監督は昨年の地区予選敗退後、日本新薬の前川重信社長からチームに宛てた手紙を受け取り、そのメッセージを選手たちにも伝えた。そこには「強い組織をつくるのは仕事も野球も同じ。明確な目標を決めて頑張ってほしい」と、厳しくも温かい激励の言葉が書かれていたという。この思いを形にしようとチーム一丸となって練習に励んだ結果、今年7月に開催された都市対抗野球大会では10年ぶりのベスト8入りを果たした。
硬式野球部からはこれまで巨人や中日などで活躍した梅田邦三氏、阪神とロッテで活躍し、現在は阪神の打撃投手を務める橋本健太郎氏らのプロ野球選手も誕生している。1974年にドラフト4位で近鉄に入団した吹石徳一氏もその一人だ。現役引退後は近鉄のコーチや楽天のチーフスカウトなどを務め、2013年に日本新薬にアドバイザーとして復帰した。昨年1月から硬式野球部のヘッドコーチを務めている。吹石氏は「野球に打ち込める環境が整っているのが硬式野球部の大きな魅力。今年はチームの仕上がりも良く、コンディションをうまく保てば、いい結果が期待できる」と語る。
また、今年のドラフト会議では内野手の倉本寿彦選手がDeNAから3位指名を受けた。ドラフト会議で選出されるのは、04年の橋本氏以来だ。