もし、自分の好きな技や必殺技を持ちたければ、「ゴールドチケット」5枚分(有料)で、購入できる。また、試合を行うごとにファイトマネーが蓄えられ、マスクなどのコスチュームを購入できる。自分だけのオリジナルレスラーを完成させることが、ゲームの魅力にもなっている。
川越さんは過去に、家庭用ゲーム機「セガサターン」向けソフトでプロレスゲームを開発。パソコンの画面で3スクロール分ものメールを作成し、社長に直談判をした。その結果、ジャイアント馬場が率いた全日本プロレスとライセンス契約を締結することができた。
川越さんのプロレス“愛”の原点は、祖母の背中を見てきたことにある。プロレス人気が隆盛を極めた1960~70年代。毎週金曜日になると自宅のテレビの前で、祖母が正座してアントニオ猪木が率いていた新日本プロレスのテレビ中継を待っていた姿に感化され、プロレスの世界にのめり込んだという。
◆ブーム復活託す
昨年から始まった、プロレスラーをつくろう!の商品化は、川越さんと事業開発本部SAP事業部の山本大祐さん(38)の“タッグ”がなければ、実現が難しかっただろう。
このころ、プロレス人気は下降線をたどっていただけに、社内の反応は厳しかった。求められるのは単なるヒット作品ではなく大ヒット作品。ファンの数が減少する中、ハードルの高い注文だった。川越さんが自身のアイデアをホワイトボードにどんどん書き出し、山本さんが受け止めて形にしていった。
ゲームアプリの全貌が明らかになってくると、「システム自体が面白い」「斬新」「迫力ある画面」と好評価の意見が社内で相次ぎ、開発にこぎつけた。