ベネッセホールディングス(HD)は2日、グループ全体で300人程度の希望退職を募集すると発表した。7月に発覚した顧客情報の流出事件に関するおわび費用などがかさみ、2014年9月中間連結最終損益が20億円の赤字となるなど業績が悪化しており、「一連の施策で組織の最適化を行い、販売管理費の削減、コスト構造の改革を図る」としている。
同社が希望退職を募集するのは1955年の創業以来、初めて。希望退職の募集は18日に開始。退職日は来年3月末。特別退職金を支給し、転職支援も行う。
すでにリストラ関連費用として約50億円の特別損失を計上しており、10億~90億円の最終赤字を見込む15年3月期通期の連結業績予想に影響はないとしている。