■3D足型計測でオーダー中敷き
足型計測機の製造販売を手掛けるドリーム・ジーピーは、東京・銀座に足型を測る専門店「マイフットステーション」をオープンした。3次元(3D)足型データを元にしたオーダーメードの中敷きや靴調整サービスなどを本格展開するとともに、計測機の研修の場としての役割も果たす。計測機を導入した企業がデータを十分活用できず、思うように売り上げが伸びないため、ソリューションサービスに参入した。2018年までに靴小売店など300カ所への導入を目指し、計測機の販売にも結びつける。
3D足型自動計測機は、レーザーを回転させながら足首から下をスキャンし、約13秒で片足3万カ所のポイントを測り、正確な足型のデータを取る。一方、足底圧計測システムで直立しているときのほか、歩行中の足底圧を測る。これらの計測データから足長(踵の出っ張ったところから爪先までの長さ)、足囲(親指と小指の付け根の回り寸法)を抽出して専用3Dプリンターで、オーダー中敷きを作成する。また足に合わない靴の調整もする。
オーダー中敷きは従来、職人が手で寸法を測り、石膏(せっこう)で型を取っていたため、完成まで2週間かかることもあった。3D計測機によって40分で受け取ることも可能になった。価格も1万2960円と従来の約半額に抑えることができた。
足のデータを計測するだけなら無料。データはプリントアウトして渡すほか、どのような靴を履けばいいかアドバイスもする。足の状態は午前と午後で違うこともあるほど変化が激しいため、数カ月ごとに測る人もいるという。このため来年3月末までには薬手帳のような冊子「靴手帳」をつくり、より関心を高めてもらう計画だ。
計測データはデータベースに保存し、顧客管理や足と靴とのマッチングに役立てる。顧客は自分のデータをウェブ上の「マイページ」で保存、閲覧できる。来春までには、データを元に、足にぴったり合う靴を買えるシステムを立ち上げ、よりユーザーの利便性を高める。
靴メーカーや小売店、整骨院、スポーツショップなどに導入を働きかける。靴関連産業は構造不況の状況だが、付加価値によって、差別化を図り業界活性化も目指している。
メーカーは足型データベースを構築し、新商品開発に活用できる。小売店は顧客満足度を高めてリピーターを獲得するとともに、フィッティングの精度を上げてクレームや返品率の減少につなげられる。整骨院やスポーツショップは、オーダー中敷きを新商材として販売できる-など、さまざまな活用例を想定している。
荒山元秀社長は「足に合った靴を履くことで、健康への意識を高め、豊かな社会作りに貢献したい」と意欲を示している。(佐竹一秀)
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【会社概要】ドリーム・ジーピー
▽本社=大阪市浪速区日本橋西1-3-19 南海日本橋ビル1階
▽設立=2006年9月
▽資本金=5175万円
▽従業員=10人
▽事業内容=足型計測機の製造販売、足型計測ソリューションサービスなど