【ビジネスアイコラム】顔の見える人材が地域振興の主役 (2/2ページ)

2014.12.9 05:00

 「東北の産業はこれからハイテク・モノづくりに向かう」。この地域で唯一のベンチャー投資会社である東北イノベーションキャピタル(仙台市)社長の熊谷巧さんは語る。

 旧日興証券で証券アナリストやベンチャーキャピタリストを務め子会社のトップを退いたのを機に、大学時代まで過ごした地元に戻り創業してから11年余りがたつ。

 3つのファンドを立ち上げて、その総投資額は約58億円。投資先の業種はバイオメディカルとエレクトロニクス・電子部品、微細加工・検査装置が大きな柱で計7割を占める。

 「東北の中小企業は、自らの技術力の高さを意識していないところが多い」。日本政策投資銀行の「東北ハンドブック」(2013年度版)によると、県外に本社を置く事業所も含めて、ある分野で世界首位の市場シェアがある東北の事業所は11カ所、国内首位が94カ所ある。

 熊谷さんのファンドの投資先のうち、ジャスダックに1社、マザーズに2社が上場を果たしている。

 「地域に根差して中小企業と大学や官庁を結ぶ人が大事である」といって、熊谷さんは指を折りながらそうした人物を挙げていく。佐藤さんの名前が出たときには驚いたが、当然なのだろう。顔の見える人々によって地域振興は成し遂げられる。(シンクタンク代表 田部康喜)

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