組織の論理に埋没することなく、自分の直感を信じて行動する宮本光弘さん【拡大】
今回の主人公は組織の論理に埋没することなく、個の論理に立脚し、自分の直感を信じ、組織のあらゆる資産をも活用して次世代へ継承する夢と可能性を希求している宮本光弘氏。1988年学研(現学研ホールディングス)中途入社。女性雑誌編集部、アニメ映像事業、企画開発本部、国際部、宣伝部を経て現在は音楽事業室・グローバルコミュニケーション事業部在籍。社内での豊富な経験知と、新聞社ほか各方面に及ぶ多種多彩な社外人脈の多さでも定評がある。
一方、今までの取材の中で自分の仕事が嫌いだと答えた唯一の相手(笑)。「なぜなら、プレッシャーで押しつぶされそうな自分を時々感じるから。ただし嫌いだからこそがんばれる。好きなことだけやっていたら、ただの趣味に過ぎない」と話す“逆説”が新鮮だ。
仕事に対する姿勢は、まずは動くこと。次に優先順位と取捨選択を決め、先を読み、危険を回避し、取り掛かった後は何が起きても動じない心の強さを持つよう努める。「最初の一段を登りなさい。階段の全体が見えなくても、とにかく最初の一歩を踏み出しなさい」(Faith is taking the first step, even when you don’t see the whole staircase.)。マーティン・ルーサー・キング氏をロールモデルにしているのが納得できる。