自動運転で農作業を行う「ロボットトラクター」=札幌市【拡大】
「経験と勘」補う
IT化がもたらすのは、労働力の軽減だけではない。農業に必要な「経験と勘」をITで補う研究開発も進んでいる。
野口教授らが開発する「統合型農業情報システム」は、衛星画像による気象情報や農作物の成熟期予測情報、病害虫予測といったデータを解析し、作業の内容や時間、農機の位置など必要な情報をスマートフォンに伝える仕組みだ。
「いつ、何を、どのようにやればいいか」という農家のノウハウを「素人でも判断できるようになる」(野口教授)という。将来的にはロボット農機と同システムを連携させ、自動で適切な農作業を行うよう開発を進める方針だ。