◆今年のキーワードは「翔」
--15年のキーワードは
「14年のキーワードをいうと、清水寺は『税』と書いたが、それは昨年の姿を正確に表していない。一語で言えば『光』ではないかと思う。青色発光ダイオード(LED)の発明で3人の日本の物理学者がノーベル賞に輝いた。この発明によって、世界は変わり人類の繁栄に貢献した。ノーベル賞に最もふさわしく、画期的で、日本人として誇らしい発明だ。また日本経済をみると、デフレ経済が長引き鬱屈感のある時代が続いたが、安倍政権発足以来、いろんなところで光が当たった。経済だけを見ても、一条の光が差しはじめて、それが強くなってきて、だんだん広がってきたという実感がある。一方、15年のキーワードだが、あえて年頭に期待する言葉を探すと、『翔』という字が当てはまる。羊という字に羽と書く。羊はおとなしい平和な動物。私も未年で年男だが、おとなしい(笑)。その羊が羽をいただき、飛び跳ねる、駆け上がるイメージだ。日本経済が本格的にテイクオフする年にしたい」
--経団連の新しいビジョンを8年ぶりに策定し、公表した。新ビジョン「『豊かで活力ある日本』の再生」にどんな思いを込めたのか
「15年後の30年を展望し、日本が目指すべき国家像の姿を具体的に描いた。さらに、その実現に向けて政治はこういうことをすべきだ、企業・産業界はこういうことやるんだ、という課題を示し、その中で経団連の果たす役割を明らかにした。このビジョンの特徴は、国民に対しても、姿勢と覚悟を求めていることだ」
◆国家像達成への指針
--新ビジョンをどう実現するのか
「ビジョンの目標は計数化し、できるだけ分かりやすく表現した。国家像を達成するために大きな指針となるはずだ。さまざまな関係箇所に1年かけて訴えかけていきたい。政府や産業界だけでなく、大学などの教育機関にも出向き、若い人たちと議論をしてみたい。このビジョンは、私が全精力を傾けて作り上げた自信作。作っておしまいではなく、実現に向けてPRしていく。日本は今のまま課題を先送りし、現状に安住していたら、明るい未来はない、という現実をさまざまな角度から分析している。この指針を実現していくには、苦しみや痛みを伴うが、それを乗り越えて、明るい未来をともに築いていこうという思いを込めた」
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