【未年に翔ける】JXホールディングス社長・松下功夫さん(67) (2/2ページ)

2015.1.6 05:00

 --国内では、水素を燃料とした燃料電池車(FCV)の普及が期待されている

 「15年度までには、水素を供給する水素ステーションを40カ所設置したい。私自身もFCVに乗った経験があるが、パワーがあり、乗り心地もいい。既存のエネルギーと競争できる価格を実現するには、技術革新が必要だが、水素は重要なエネルギーとしての可能性を秘めているのは確かだ」

 --ガソリンなどの需要が減る中、17年3月までに石油元売り業界全体で原油処理能力の約1割削減が求められている

 「国内需要が減っていくのは間違いないが、製油所の国際競争力を高めるのは重要課題だ。単独で行うのか、他社と連携して効率化するのかなど、さまざまな方法を探っていきたい」

【プロフィル】松下功夫

 まつした・いさお 東大教卒。1970年日本鉱業(現JXホールディングス)入社。新日鉱ホールディングス(同)取締役、ジャパンエナジー(現JX日鉱日石エネルギー)社長などを経て2010年4月JXホールディングス取締役。10年7月JX日鉱日石エネルギー副社長、12年6月から現職。静岡県出身。

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