文章を書くことの楽しさを伝える笹田紀子さん【拡大】
慶大文学部卒。大成建設秘書室勤務、結婚後、展示会業務に携わる。「数々の作文コンクールで受賞を重ねていた長女。『どんな教え方をしているの?』と周りの方々から聞かれ、『うちの子も教えてくれないかしら…』と頼まれたのが、作文レッスンの始まりでした」。今回の主人公は笹田紀子氏。文章を書くことの楽しさを伝え、自信につなげる作文指導をしている。「笹田紀子作文レッスン」は海外在住の生徒まで広がる。
内に秘めた言葉を引っ張り出し、表現することで考えを整理するように努める。小中学生の作文から、大学受験小論文、大学院ステートメント、就活ES、またお受験対策の面接、願書指導まで広範囲に及ぶ。一人一人と向き合い、個性を生かした作品を作り上げる手伝いができる喜び、自信を得て前に一歩踏み出す過程を伴走することが好きでたまらない。
すっと打ち解けてくる子供もいれば、なかなか本心をのぞかせてくれない子供もいる。それぞれのケースにあった指導が必要だが、まずは「共感」することを大事にしている。粘り強く丁寧に見守る。「過去と他人は変えられない、未来と自分は変えられる」。他責にすることなく、自分の考え方を柔軟に保ち、前向きに進んでいこうと「自責」を貫く姿勢を強く感じる。
初期のころ、より良い作品へとの願いから力を入れ過ぎていた。何度も書き直し、構成の変更などを求めたことで、生徒に過度な負担をかけてしまった。生徒の内面、成長の度合いを把握した指導の大切さに気づき、今はそのように心がけている。