■人口減少時代でも鉄道輸送増を証明
--2015年の経営上のテーマは
「まずは『原点回帰』。安全で安定した、快適な輸送の提供に努める。2つ目が『地域の活性化』。当社も東北や甲信越などのエリアを擁するが、国内経済を元気にするには各地域の暮らしが豊かにならないといけない。3つ目が『イノベーション』だ。企業として進化し、鉄道産業としても進化を遂げる。それが組織の風土や社員の意識を変え、技術革新につながる」
--3月には、北陸新幹線の金沢延伸開業と、上野東京ラインの営業運転開始を控える
「今年は10年に1度の大ダイヤ改正。人口減少の時代でも鉄道の輸送量を増やせることを証明したい。上野東京ラインは新たに線路を敷いた距離は短いが、乗り換えがなくなり時間短縮を図れる。北陸新幹線の金沢延伸開業は地方を元気にする上でのモデルケース。首都圏と北陸圏の人の往来を拡大していきたい」
--東京都心と羽田空港を結ぶ「羽田空港アクセス線構想」の検討状況は
「物理的な要件についての社内での基礎的な検討作業はほぼ終わり、建設自体は可能と考えている。ただ羽田空港の地下にトンネルを掘り、空港の直下に駅をつくることになるので、国などの判断が必要だ。今年は財源確保や、新線と接続するりんかい線(東京臨海高速鉄道)との運営の仕組みなどを詰めていきたい」
--品川駅周辺の再開発をどう進める
「山手線の新駅を品川-田町間に建設し、東京五輪が開かれる20年までの開業を目指す。東京都心であれだけの広さの土地が出るのはおそらく最後で、関係者と都市計画を詰めている。再開発は、東京がこれから国際都市として発展するためにどういう機能が必要なのかが基本となる。リニア中央新幹線の発着駅でもあり、日本と世界を結ぶ『ゲートウエー』を目指す」