日本航空と全日本空輸は21日、国内航空3位のスカイマークから要請を受けた羽田空港発着便の共同運航について、3月下旬に始まる夏ダイヤから実施する意向を表明した。両社は同日、平成27年度の路線計画を発表したが、共同運航をめぐる調整は大詰めを迎えており、月内に国土交通省に認可申請する見通し。
日航の植木義晴社長は記者会見で「スカイマークから最終的な共同運航の案が提案され、社内で検証している。夏ダイヤの冒頭である3月29日から実施できるように工夫したい」と述べた。全日空幹部も「夏ダイヤからの共同運航の実施を目指して調整を進めている」と話した。
スカイマークは、羽田発着では札幌、神戸、福岡、鹿児島、那覇の5路線を展開。共同運航の対象は、全日空とは5路線全て、日航とは神戸線を除く4路線となる方向だ。全日空と日航の希望する便が重複した場合は、3社による共同運航も視野に入れる。日航の植木社長は「1便を3社で共同運航しても、顧客に迷惑をかけることはない」とした上で、「(共同運航は)日航にとっても全日空にとっても、路線や便の隙間が埋まり、プラスになる」と前向きな姿勢を見せた。
27年度の路線計画では、全日空が9月に成田-クアラルンプール線を約13年ぶりに再開するほか、成田-ホノルル線を7月に増便。発表済みの路線新設や増便と合わせ成田発着の国際線は26年度比で1日5便増となる。日航は3月下旬から成田-モスクワ線を増便。関西-ソウル線は自社運航便を運休し大韓航空との共同運航便に一本化する。
北陸新幹線の金沢延伸開業による影響が見込まれる全日空の羽田-富山線と、全日空、日航の羽田-小松線は機材を小型化するなどして現行便数を維持する。