昨年5月、“改装工事”のため2カ月以上閉店していた「すき家」。人手不足で多くの店が休業に追い込まれた【拡大】
ゼンショーホールディングス(HD)は23日、過重労働問題を受けて、現在半数近くの店舗で休止している傘下の牛丼チェーン「すき家」の深夜営業を、6月末までに全面再開させる方針を明らかにした。同社は「調理工程の簡略化ができ、人手の確保にもめどがついた」としている。
同社は、労働環境改善に向け設置した第三者委員会が昨年7月に「ワンオペ」と呼ばれる深夜の1人勤務を中止するよう提言したことを受け、10月1日から、複数店員が確保できない店舗を一時的に営業休止としていた。
営業休止は、総店舗1980店のうち約6割に当たる1254店舗で、午前0時~5時の深夜営業を中止すると発表した。
その後、人手の確保などにめどがついた店から順次、深夜営業を再開しており、12月末現在で休止中の店は、903店舗となっていた。