加えて、工場の現場監督であるグループリーダーと、それを統括するチーフリーダーの肩書について、1997年に廃止された組長、工長という呼称に再変更する方針だ。
かつて「若手社員にとって組長はおやじ、工長は雲の上の存在」(トヨタ関係者)だった。現場の「長」として昔の威厳をよみがえらせ、若手の育成や生産性の向上につなげる狙いがある。
一方、団塊世代の大量退職による技術力の低下を防ぐため、60歳定年後の再雇用制度も見直す。現在は再雇用で賃金が半分程度まで落ちるが、優秀な社員は定年前の役割や待遇を維持し、高度な技術が若手へ円滑に継承できるようにする。