従来型の「ハスラー」【拡大】
国内自動車大手8社が28日発表した2014年の国内生産は1.2%増の921万8375台となり、2年ぶりに前年実績を上回った。消費税増税後の新車需要の落ち込みでトヨタ自動車や日産自動車など3社が前年割れしたものの、軽自動車市場でスズキと前年首位のダイハツ工業が激しい販売競争を繰り広げ、台数を押し上げた。北米など海外市場の好調で海外生産も伸び、8社合計の世界生産は2640万台と3年連続で過去最高を記録した。
軽を除く登録車メーカーは増税後の販売低迷が長引いたほか、需要地に近い海外での生産を拡大した影響が現れ、日産が8.7%減となるなど国内生産が下ぶれした。
輸出も8社合計で4.9%減の412万2545台と2年連続で前年割れした。メーカーが海外で生産の現地化を進めているためだ。供給の足りない分を国内からの輸出で賄う動きも出始めたが一部にとどまっている。今後は関税を引き下げる経済連携協定なども影響しそうだ。