三井物産は27年3月期の連結最終利益予想を3200億円(従来予想は3800億円)に下方修正。シェールオイルの失敗などで巨額の減損を計上する住友商事は、さらに「追加で減損する可能性がある」(猪原弘之専務)という。
一方、原油安は燃料費を押し下げ、全体のコストに占める燃料費の割合が高い空運や海運といった業種には恩恵をもたらしている。
日本航空は、原油と為替が足元の水準で推移した場合、1~3月期に「営業利益がさらに70億円上振れする」(斉藤典和専務執行役員)という。
大和証券の試算によれば、1月以降の原油価格がWTIで1バレル=50ドルで推移した場合、主要企業の27年3月期の経常利益を2%程度押し下げる。
ただ、大和証券の守田誠シニアストラテジストは、「原材料安といった企業のコスト削減効果や、ガソリン安などで個人消費が盛り上がる」とし、28年3月期以降は原油安が企業業績や景気に追い風になると分析している。