原油安、企業業績に明暗 石油・商社の損失1兆円超、空運や海運は追い風 (2/3ページ)

2015.2.6 06:41

 三井物産は15年3月期の連結最終利益の予想を3200億円(従来予想は3800億円)に下方修正。シェールオイルの失敗などで巨額の減損を計上する住友商事は、さらに「追加で減損する可能性がある」(猪原弘之専務)とする。

 一方、原油安は燃料費を押し下げ、全体のコストに占める燃料費の割合が高い空運や海運といった業種にはメリットが大きい。日本航空は、原油と為替が足元の水準で推移した場合、1~3月期に「営業利益がさらに70億円上振れする」(斉藤典和専務執行役員)という。

 大和証券の試算によれば、1月以降の原油価格がWTIで1バレル=50ドルで推移した場合、主要企業の15年3月期の経常利益を2%程度押し下げる。守田誠シニアストラテジストは「原材料費の低減で企業のコストが削減される効果やガソリン安などで、個人消費が盛り上がる」として、来年度は原油安が景気に追い風になると分析している。

【一覧】原油・資源安の通期業績への影響

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