国境を越えて展開されている重電業界再編の第2幕が切って落とされた。東芝は、火力発電分野で世界2強の一角を占める米ゼネラル・エレクトリック(GE)と仏アルストムの「勝ち馬連合」に乗ることで、火力で手を携えた日立製作所・三菱重工業連合に対抗。中東や新興国など世界各地で需要が拡大する火力発電プロジェクトの受注拡大につなげたい考えだ。
重電業界の再編は、2012年11月に三菱重工と日立が火力発電事業の統合を発表したことで火蓋が切られた。そのわずか2カ月後に、東芝とGEが最新鋭の高効率火力発電事業での合弁設立を決めた。この時点から東芝には、三菱重工・日立連合に対抗するだけではなく、GEと組むことで世界市場を一気に手にする狙いがあった。
さらに、仏アルストムのエネルギー事業をめぐり、三菱重工・独電機大手シーメンス連合との間で繰り広げた巨額買収合戦にGEが勝ち、エネルギー分野で売上高7兆円となる米仏連合が昨年6月に誕生。より巨大化するGEの力を借りたいとの思惑が東芝を突き動かした。