S-エネチャージを搭載し、クラストップの燃費を達成したスズキの「ワゴンR」【拡大】
一方スズキの最終利益も3.1%減の798億円。海外拠点での法人税の支払いが増えたことなどが主な要因だが、「国内の競争を反映して売り上げ単価が下がった」(長尾正彦常務役員)ことで、本業の収益性を示す売上高営業利益率は前年同期比0.2ポイント減の6.3%にとどまった。
昨年の軽販売はスズキが約70万9000台、ダイハツが約70万6000台といずれも暦年で過去最高を記録した。ただ、値下げ合戦に加え、販売台数の上積みを図るためディーラーがナンバー登録をして転売する未使用車も増えたとされ、両社の業績に深い爪痕を残した。
首位争いのあおりを受け、軽3位のホンダは通期の軽販売予想を4万台下方修正。岩村哲夫副社長は「地に足をつけて販売したい」と自戒を込め語った。