また、トヨタが復帰するWRCはF1と異なり、市販車をベースとした車両を用い、閉鎖した一般公道で競う。豊田章男社長が「人と車を鍛え上げるのに最適な舞台だ」と期待する通り、雪道や山道など多様な路面を想定した技術開発は市販車両に反映しやすい。
独フォルクスワーゲン(VW)が10日発売したスポーツモデルの小型車「ポロGTI」はWRCの技術を応用し、停止時から時速100キロまで6.7秒で加速する。
WRCには世界販売でトヨタと首位を争うVWに加え、韓国の現代自動車なども参戦中。トヨタとの対決に注目が集まりそうだ。VWはWRCで13~14年に総合優勝している。
10日の会見でホンダの伊東社長は「モータースポーツは明日につながる挑戦だ。技術革新を起こしてファンの期待に応えたい」と強い意欲を示した。