ホンダは12日、6人乗りの新型ハイブリッド車(HV)「ジェイド」を13日から発売すると発表した。燃費はガソリン1リットルあたり25キロで、立体駐車場に入るサイズに抑えた。ミニバンの居住性やパワフルな走りを売りに、伸び悩む国内販売をテコ入れしたい考えだ。
排気量1500ccのエンジンをベースにしたハイブリッドシステムを搭載。衝突軽減ブレーキなど最新の安全運転システムも採用している。
価格は272万円からで、月間3千台の販売を計画している。
中国ではガソリンエンジン車を販売しているが、低燃費志向の高い国内はHVに絞って消費者にアピールする。
全高の低い“低床ミニバン”はホンダが以前からオデッセイなどで得意としてきた。ジェイドでもその強みを生かし、薄型の燃料タンクなどを開発。6人乗りでも余裕のある室内空間やマンションの立体駐車場にも入るサイズなどを実現した。
峯川尚専務執行役員は発表会で「ワゴンやセダンを検討中のお客様にも受け入れてもらえるのではないか」と自信を見せた。