生保大手決算【拡大】
国内生命保険大手4社が13日発表した平成26年4~12月期決算は、住友生命保険を除く3社が、基礎利益で前年同期を上回った。円安により運用する外国債券の利息収入が増えたほか、株式の配当も増加した。
売上高に相当する保険料等収入は、一部の保険商品の販売を抑制した明治安田生命保険を除き、3社が増収となった。特に第一生命保険は、子会社の「第一フロンティア生命」を通じて販売した外貨建ての一時払い年金が好調だった。この結果、中間期に戦後初めて日本生命を上回った首位の座を維持した。
ただ、各社とも堅調な決算の一方で、保険契約を通じて顧客から預かった保険料の運用には苦戦している。主な運用先である日本国債は低金利が続いており、各社は外国債券の配分を増やすなどの対応を急ぐ。