■世界標準の業務知識で日本企業復活
「日本の企業はガラパゴス化している」といわれる。しかし、日本企業独自の仕事のやり方や商習慣は、先人のノウハウやコツが詰まった財産である。財産は強みとして生かし、そこに世界標準を取り込んでしまえばいい。世界標準の型から入った諸外国の企業に比べ、より深みのある仕事ができるし、グローバル化にも対応できる。
ほとんどの企業が何らかの形でグローバルにつながっている。例えば、調達から生産、販売、納入までの一連のサプライチェーンを考えてみる。調達先、その調達先の調達先、逆に販売先、その販売先の販売先とサプライチェーンの連鎖をたどっていくと、ほぼ間違いなくグローバルにつながっていることに気づく。グローバルに連鎖しているサプライチェーンを効率的に運用しようとすると、世界中のどこでも通用する“世界標準”の業務知識が必要となる。
サプライチェーンを効率的に運用するサプライチェーン・マネジメント(SCM)の業務を体系的に整理し、教育している「APICS(エイピクス)」という団体がある。APICSは、1957年に米国で設立されて以来、生産管理やSCMの知識を体系化し、教育を行い、国際資格の発行を行っている。現在、世界中に10万人以上の資格保有者がおり、世界各地で活躍している。その結果、生産管理やSCMの業務についてはAPICSの知識体系が事実上の世界標準となっている。