新日鉄住金は19日、釜石製鉄所(岩手県釜石市)の石炭火力発電所で木質バイオマス使用量を2016年度に燃料全体の10%超にあたる年4万8000トンまで増やすと発表した。大気中の二酸化炭素(CO2)濃度に影響を与えない木質バイオマスの使用で、年5万トンのCO2削減効果を見込む。
釜石製鉄所は発電出力が14万9000キロワットで、東北電力に供給している。10年から地域の林業振興や環境負荷低減を目的に木質バイオマスの使用を始め、現在は燃料全体の2%強にあたる年約7000トンを使用する。
同社は地元の森林組合から未利用材を調達し、出資する加工会社で木質チップに加工している。木質バイオマスの利用拡大が環境負荷の低減や林業振興、雇用創出などに資すると判断し、ボイラー設備などを増強して6月から使用量を増やす。
木質チップは石炭よりも発熱量が低く発電費用は上がるが、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して採算を確保した。同社は大分製鉄所(大分市)の石炭火力発電所でも木質バイオマスの使用を開始した。