ホンダは23日、伊東孝紳(たかのぶ)社長(61)が退任し、後任社長に55歳の八郷隆弘(はちごう・たかひろ)常務執行役員が就任する人事を内定したと発表した。伊東社長は取締役相談役に退く。6月の株主総会後の取締役会で正式決定する。
ホンダは一連の品質問題などで業績が伸び悩んでいたが、経営陣を刷新して難局を乗り切る構えだ。
八郷氏は1982年入社。車体設計を中心に研究開発畑を歩み、初代「オデッセイ」や2代目「CR-V」の開発に携わった。鈴鹿製作所長や中国生産統括責任者などを歴任し、14年4月から常務執行役員を務めている。
伊東氏は09年6月に社長に就任。メキシコや中国の工場設立などを決め、グローバルな生産態勢を構築、軽自動車Nシリーズの開発などを推進した。
一方で、13年秋から主力小型車「フィット」のハイブリッド車(HV)などでリコール(回収・無償修理)が頻発。拡大路線を進めた結果、開発現場に負担が生じたことが影響しており、16年度に世界販売を600万台に引き上げる目標の取り下げを余儀なくされた。