同システムでは、照明装置に接続する電力ケーブルと制御ケーブルのうち後者を無線で置き換えている。このため施工にかかる労務コストが約40%低減でき、オフィスを模様替えする際の改修費用も不要だ。また従業員がスマートフォンを使って自分の頭上の照明だけを点灯したり、ビルの入退室管理システムと連携させてオン・オフする使い方も可能だ。
「既存の照明設備への外付けにも対応できる。オフィスの消費電力のうち約20%を占める照明の省エネ効果は大きい」とR&Dストラテジー部門の担当課長の中里秀明氏はアピールする。
「片寄せ」商用化に期待
商用化に向けて期待がかかるのは、サーバールームの「片寄せ技術」。稼働状況をモニタリングし、夜間など全体の負荷が下がったとき、半分のサーバーに処理を集中させ、もう半分を停止する。停止させることで空調も不要となり、節電効果が大きい。同センターで実際に運用しながら、支障なく処理を切り替えるタイミングなどを研究している。