約29万枚の太陽光パネルが並ぶ日本最大級の鹿児島七ツ島メガソーラー発電所=鹿児島市【拡大】
このため政府は今年1月、電力供給が需要を上回る恐れが生じた際に、太陽光の発電事業者に対し無制限に出力抑制を強制できる新ルールを策定した。
経済産業省によると、再生エネの導入に伴い、電気料金に上乗せされる賦課金の総額は2012年度は約1900億円だったが、太陽光の急増の影響で14年度は6500億円に増える見込み。毎月の電気料金が7000円程度の標準家庭の場合、上乗せ額は年間2700円となる。
太陽光の普及ペースが鈍化しても、再生エネ全体の導入が進めば、国民の負担は増えることに変わりはなく、政府は今後も慎重な判断が求められそうだ。