電通が24日発表した「日本の広告費」によると、2014年の総広告費は前年比2.9%増の6兆1522億円となり、6年ぶりに6兆円を上回った。前年実績を上回るのは3年連続。消費税増税前の駆け込み需要の反動減はあったものの、その後の景気回復傾向や、サッカーW杯ブラジル大会など大型イベントの影響で持ち直し、通年でプラスを確保した。
媒体別では、ネット広告が12.1%増の1兆519億円となり、初めて1兆円を突破した。スマートフォンの普及が進み、動画による広告配信などが浸透したことが下支えした。
地上波テレビと衛星メディア関連を合わせたテレビメディア広告も2.8%増の1兆9564億円と、前年を上回った。
新聞広告は1.8%減の6057億円と、2年連続の前年割れになった。増税後から前年割れが続き、12月に投開票された衆院選などのプラス材料でもカバーできなかった。