富士重工業の新型「レガシィアウトバック」【拡大】
国内自動車大手8社が26日発表した1月の国内生産の合計は前年同月比10.3%減の73万2811台となり、7カ月連続で前年を下回った。昨年の消費税増税に伴う駆け込み需要の反動で国内販売が低迷したことに加え、各社が海外での生産を増やしているため。円安の追い風があるものの、輸出の回復度合いは各社でばらつきが出ている。
国内生産は5社が前年割れ。トヨタ自動車は14.3%減で、国内販売が10カ月連続のマイナスとなっていることが響く。スズキは13カ月ぶり、ダイハツ工業も2カ月ぶりに前年を下回っており、昨年に軽自動車首位をめぐって販売攻勢をかけた反動が出たもようだ。
一方、海外生産の合計は5.8%増の146万6514台で、トヨタ、日産自動車、マツダ、ホンダ、富士重工業の5社は1月として過去最高を記録した。86.3%増と大きく伸びたマツダは昨年1月に稼働したメキシコ工場が牽引(けんいん)。各社が消費地の近くで生産する「地産地消」を進めた効果が出ている。