新組織のセガホールディングスについて話すセガネットワークの里見治紀社長。再編後はセガゲームスの社長に就任する【拡大】
ゲーム界の雄として世界に知られる「セガ」グループが変わろうとしている。持株会社のセガサミーホールディングスが4月1日付で新設する中間持株会社、セガホールディングスの下に家庭用ゲーム、スマートフォン向けゲームを手がける2つの事業会社を統合したセガゲームスを設立。アニメーション制作で半世紀の歴史を持つトムス・エンタテインメントを組み入れ、アミューズメント機器部門を会社として独立させるなど各社の事業領域を明確にさせ、より機動的なグループ運営ができる体制を作り出す。
2月19日に東京・渋谷で行われた、スマホ向けゲームを手掛けるセガネットワークスの新規事業や新製品を発表するイベントで、同社の里見治紀社長は再編計画に触れ、「セガゲームスという大きな事業体になることで、人材の流動性がはかられ資金の投下も可能になる」として、セガとの合流に期待を示した。
もともとは「セガという看板も資金も人材もあるのに勝てなかった」というネットワークゲームの分野で「唯一欠けていたスピードを手に入れる」ために作られたのがセガネットワークスだった。