ファミリーマート(左)とサークルKサンクス(右)の店舗【拡大】
既に再編は動きだしている。ローソンは広島を地盤とするポプラに出資し、スリーエフは四国の事業から撤退して高知県内の店舗がローソンに切り替わった。「勝ち組が一層強くなる構図」(コンビニ大手幹部)だ。
だが、今回の動きにセブン-イレブン、ローソンは一定の距離を置く。セブン-イレブンの親会社セブン&アイ・ホールディングスは「チェーンストア理論を超えて」を今年の経営テーマとし、規模よりも顧客ニーズへの対応を重視する。ローソンは高級スーパー成城石井など「自社にない機能の取り込み」に軸足を置き、顧客満足度を向上させて既存店ベースでの1店当たりの売上高を伸ばす「質の経営」への転換を進めている。
現実味を帯びてきたコンビニの新3強時代は規模が勝つか、質が勝つかの戦いになる。