9日開かれた電機連合の第3回中央闘争委員会。厳しい交渉状況が報告された=東京都港区【拡大】
産別労使交渉で経営側は、為替の影響などの不安定要素を挙げ、業績の先行きに懸念を示している。また、電機の労使交渉は「統一闘争」で、各社の業績のばらつきが、高水準のベア妥結に障害となりかねない。
電機連合は、9日に出した傘下労組への指示の中で、「この段階でもかたくなな姿勢を崩していない。山場を迎えた今後の交渉に混乱を招きかねず、遺憾だ」と、経営側の対応を批判。各労組には「実質生活の維持・向上と社会的責任」を果たせる水準の賃金水準改善を目指した交渉を求めた。18日の集中回答日まで、激しい労使交渉が繰り広げられそうだ。