会見後、握手を交わすユニーグループ・ホールディングスの佐古則男社長(左)とファミリーマートの中山勇社長=10日午後、東京都中央区(川口良介撮影)【拡大】
コンビニエンスストア3位のファミリーマートと、同4位のサークルKサンクスを傘下に持つユニーグループ・ホールディングス(GHD)は10日、経営統合に向けた協議を開始すると、正式に発表した。両社が合併し新たな持ち株会社を設立、コンビニ事業とスーパー事業を傘下に置く形で経営統合する。統合検討委員会を設置し、来年9月までに新体制へ移行させる。
経営統合でコンビニ事業では売上高で国内2位、両社の1月末の店舗数を合算すると1万7599店で、首位のセブン-イレブン・ジャパンを抜く。
ファミマの中山勇社長は10日の記者会見で「コンビニと総合スーパーの連携で、新たなビジネスモデルの構築を図る」と強調。ユニーGHDの佐古則男社長も「スケールメリットを生かして収益力を強化する」と統合の狙いを説明した。
存続会社となるファミマがユニーGHDを吸収し、持ち株会社となる。続いて、ファミマからコンビニ事業部門を切り離し、サークルKサンクスに吸収合併させ、コンビニ事業会社を統合し、持ち株会社の傘下に入れる。コンビニブランドは一本化した後に、統一したものを採用する。