銀座ステーキハウス「エリュシオン」では、厳選した神戸牛のステーキにアワビや伊勢エビ、フォアグラなどをセットにしたコースが中華系観光客に人気が高かった【拡大】
去る2月18~24日、中華圏では春節と呼ばれる旧暦の正月を祝う祝日だった。この春節休暇を利用して、中国からは約45万人が日本を訪れたと中国国家観光局が発表している。中国のほか、台湾やシンガポールなど中華圏からの訪日も加えると、その数は増える。富裕層が高額商品を次々と購入する「爆買い」と呼ばれる現状が、連日メディアをにぎわせていたことも記憶に新しい。
飲食店でも同様の現象が見られた。銀座ステーキハウス「エリュシオン」(東京都中央区)では、神戸牛を目当てに多くの中華系観光客が来店した。飲食店は新年会シーズンを終え、送別会シーズンのはざまとなる2月は売り上げが下がるのが一般的だが、オーナーの片柳美千代さんは「創業して21年ですが、初めて2月が前月の売り上げを上回りました。数年前から春節の効果を感じてはいましたが、今年は特別でした」と明かす。
同店は接待などの利用も多いため、いつもの雰囲気を保ちながら中華系観光客を受け入れた。「あまりお酒をお召し上がりにならないのでディナーでも1時間程度です。開店の17時に入店し18時過ぎには帰られるので、回転数が上がりました。通常の平均単価の倍近い2万円以上のコースの注文も多く、売り上げアップにつながりました」