日本原子力発電の敦賀原発(手前から)1号機、2号機=福井県敦賀市【拡大】
東京電力や関西電力など電力5社が、原発専業の日本原子力発電と電力購入に関して契約している「基本料金」の支払いを、2015年度は2割程度削減する方針を固めたことが16日、分かった。14年度は5社合計で約1100億円を支払う見込みだが、原電が保有する原発の再稼働に見通しが立たないため、大幅に削減する。原電は持ち株会社への移行を検討し、経営の効率化を目指す。
原電に電力の購入や設備の維持費などとして「基本料金」を支払っているのは、東電と関電のほか、中部電力、北陸電力、東北電力の5社。
原電は3基の原発を保有するが、運転開始から40年以上が経過した敦賀原発1号機(福井県)の廃炉を、週内にも決める。敦賀2号機(同)も原子炉直下に活断層があると原子力規制委員会が指摘し、廃炉となる可能性が高い。運転開始から36年が経過している東海第2原発(茨城県)も再稼働が見通せていない。
原電は東日本大震災後にこれら3基の原発が停止し、販売電力量がゼロの状態が続く。電力5社から受け取る「基本料金」が経営を支えるが、筆頭株主である東電の支払額は年間約400億円から、15年度は300億円程度に減額する方向で検討されるなど、原電の経営環境は厳しい。