ジーリーメディアグループ、観光情報サイト運営　台湾・香港の訪日客拡大に弾み (2/2ページ)

　「台湾人と香港人は本当にＳＮＳが好きで、一日中張り付いているほど。おもしろい情報はどんどん拡散していく」。吉田社長がそう話す通り、台湾と香港は日本以上にＳＮＳの利用率が高い。台湾は人口の６５．２％、香港は６２．５％の人がＦＢのアカウントを持つとされ、日本の１５．６％を大きく上回る。

　ラーチーゴーは、流行に敏感な２０～３４歳の女性を中心に月４０万人が閲覧し、現地では知らない人はいないといわれるほど人気だ。ＦＢページは約３７万人がファンとして登録。観光庁の英語版ページ（２６．７万人）をはるかにしのぐ。吉田社長によると、こうした観光情報サイトはありそうでなかったという。

　訪日外国人といえば、中国人観光客の「爆買い」に注目が集まりがちだが、日本に最も多く訪れているのは約２８３万人の台湾人だ。台湾人観光客は、個人旅行者が多いうえ、リピート率が高く、地方の比較的マニアックな情報にも関心が深い。

　今後は地域別の情報を充実させる考え。既に東京版や大阪版など大半の地域を網羅しているが、３月末に九州版、４月には沖縄版を加える計画だ。吉田社長は「現地で日本のアンテナショップを作りたい」と、リアル店舗の運営も視野に入れる。（井田通人）

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【会社概要】ジーリーメディアグループ

　▽本社＝東京都渋谷区千駄ケ谷５－２０－１１　第一シルバービル５階

　▽設立＝２０１３年１０月

　▽資本金＝５００万円

　▽従業員＝１３人

　▽事業内容＝観光情報サイトの運営