「2050研究会の成果を国家戦略へとつなげていけば日本がこれほど出遅れることはなかったのではないか」との質問を、審議会を取り仕切る商務情報政策局の富田健介局長にぶつけてみたが、何も答えなかった。果たして日本のIoT戦略は出遅れを挽回することはできるのだろうか。要素技術に優れている日本企業が連携してイノベーションを連鎖的に生み出していけば、十分に挽回可能と期待しているのだが…。
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【プロフィル】千葉利宏
ちば・としひろ ジャーナリスト 東京理科大学建築学科卒。日本工業新聞(現フジサンケイビジネスアイ)で半導体・IT、金融、自動車、建設・住宅・不動産を担当し、2001年からフリー。日本不動産ジャーナリスト会議幹事。著書は「家を動かせ!」「中古住宅を宝の山に変える」(共著:日経BP社)、「実家のたたみ方」(翔泳社)ほか。56歳。北海道出身。