看護学生向けのデジタル教科書で注目を集めているメディカ出版の長谷川素美社長=大阪市淀川区【拡大】
看護学生用の教科書としては初となる電子書籍化で、約3000の国家試験の過去問とともに、2万語の医学辞書が入っている。膨大な情報を使いこなす独自の検索方式で特許を取得している。
心臓の収縮と心電図の動きを連動させた動画など約240の動画は「複雑な人体の仕組みを一目で理解できる」と看護学生らに好評で、プロジェクターに接続すると、教科書の内容をスクリーンに投影できる利便性などから全国約10校が全面採用、約400校が一部で使用している。
一方で、デジタル機器の扱いが苦手な講師も今でも少なくないことが、デジタル教科書の普及が進まない背景にあることから、紙媒体の教科書にスマホをかざせば、スマホ上で図やイラストが動き出す仕掛けを4月から採用することにした。
この仕掛けをほかの専門誌にも広げていく方針で、編集担当の源野香緒里さんは「赤ペンを持って図の配置などを考えていた従来とは異なり、デジタル媒体では動画のあしらいなども考える。仕事の仕方は変わったが面白い」と話す。