サンスターは、歯間ブラシの売り上げが15年1月までの1年間で前年比約8%増えた。なかでも歯周病対策ブランド「ガム」が13年2月から展開するブラシ部分にゴムを使った「ソフトピック」(20本、同389円)が好調だ。昨年9月には本数が2倍の40本入り(同432円)もラインアップに追加。芯にワイヤを使う商品は歯ぐきを傷つける不安から敬遠するケースがあるが、「初心者でも抵抗なく使えるソフトピックで利用を広げたい」(同社)という。
サンスターによると、歯間ブラシの利用者は「4、5人に1人程度」(広報部)。だが、歯磨きのみでは約4割も残る歯周病の原因になる歯垢が、歯間ブラシやデンタルフロスを使えば約2割まで減るというデータもあり、効果が実感されれば需要拡大は必至。各社の新商品投入で利用が根付けば、歯磨き周辺商品は大きな市場に成長しそうだ。