就任後初の合宿で、選手の先頭に立ちランニングするハリルホジッチ監督(中央)。同右は本田=23日、大分市内【拡大】
日本のことをオシムとたくさん話してきた、というハリルホジッチは、自身の選んだ新代表選手発表の場で、「日本にはメッシもロナルドもイブラヒモビッチもいない」「スター選手に代わる選手が出てくることに期待しているし、そこに何の問題もない」と話した。
念頭にあったのは、これまで国内でエース扱いをされながら、走力や守備力に問題がある本田や香川らだったのだろう。彼らが新監督が要求する90分間ハードワークを続けるサッカーを邁進(まいしん)すれば、それでよし。手を抜き足を止め耳をふさぐようなことがあれば、躊躇(ちゅうちょ)なく代表を去らせるだろう。
そうした緊張感で、閉塞(へいそく)感のある日本代表や日本のサッカー界を変えてほしい。日本代表はW杯で敗れ、アジア杯でもベスト8止まり。各年代の代表もアジアで勝ちきれない。女子代表のなでしこまで、アルガルベ杯で9位に終わり、サッカー界は今、どん底にあるのだ。
◆甘さ見せず
新代表のメンバーからは常にチームの中心として牽引(けんいん)してきた遠藤保仁の名がなかった。
歴代1位、代表152試合の出場を誇るベテランに対し「彼の貢献を忘れてはいけない。彼に敬意を表したい」とも語った。まるで惜別の辞のようだった。これはあくまでロシアW杯を戦うための準備なのだという意思表示でもあったのだろう。