アサヒビールが発売したウイスキー「初号スーパーニッカ復刻版」=11日、東京都千代田区【拡大】
国内ウイスキー各社が昨秋からのウイスキーブームの維持に向け、戦略商品の投入や増産に取り組んでいる。ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝氏をモデルにしたNHK連続テレビ小説「マッサン」の効果で、各社の販売は好調に推移。ブランドによっては倍増のペースだ。28日の最終回の放映以降は、各社の取り組みでブームを支える。
サントリースピリッツは高級ブランド「響」で、世界戦略商品「ジャパニーズハーモニー(JH)」を発売。これまでは「響17年」といった具合に年数を表記していたが、JHは若い原酒を使い年数を表示せず、17年が税抜き1万円に対し、4000円と低価格化を実現。愛飲者の裾野を広げる狙いだ。
ニッカを傘下に持つアサヒビールは、復刻版シリーズを提案。このほど第3弾として「初号スーパーニッカ復刻版」を発売。第1弾が1万ケース、第2弾が1万2000ケースを完売し、今回は価格が高いものの1万5000ケースに増やした。