独機墜落で揺らぐLCCの信頼性 技量高いパイロットの安定確保が課題 (2/2ページ)

2015.3.28 07:16

フランスで墜落したのと同型のジャーマンウイングスのエアバスA320=2014年3月、ドイツ・首都ベルリン(ロイター)

フランスで墜落したのと同型のジャーマンウイングスのエアバスA320=2014年3月、ドイツ・首都ベルリン(ロイター)【拡大】

 パイロットの世界的な不足もLCCにとっては深刻な問題だ。日本でも昨年、機長不足を理由に、関西空港を拠点とするピーチ・アビエーションが約2000便、成田空港が拠点のバニラ・エアが154便をそれぞれ欠航。今後は世界各地でパイロットの奪い合いが激化すると見込まれている。戸崎教授は「採用や昇格で厳格な審査を維持しながら、急成長に耐えられる人材確保の体制をつくっていくことが、特にLCCには喫緊の課題だ」と語る。

 ジャーマンウイングスの墜落事故を受け、太田昭宏国土交通相は27日の記者会見で、国内のLCCの安全体制を改めて調べるよう指示したことを明かした。

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