セブン&アイ・HDに次ぐ総合小売業2位の利益をあげていたが、この修正でローソンに抜かれて3位に転落する。大型スーパーの不振やダイエー買収の後遺症が要因だが、小型店が手薄なアキレス腱(けん)が露呈したとも言える。極論だが、三菱商事・ローソンと組まないのであれば、イオンはアジア制覇の戦略を大きく練り直す必要がある。
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最後に20世紀の小売業界をリードした総合スーパー群雄割拠の時代が完全に終わったことも、今回の統合は物語る。ダイエー、イトーヨーカ堂、西友という不動の大手3社をジャスコ(現イオン)、ニチイ、ユニー、長崎屋などが追う構図だったが、次々と主役の座を降りた。最大勢力を狙うイオンとセブン&アイに拡大発展したイトーヨーカ堂を除くと、健在なのはユニーだけだった。そのユニーが新興勢力であるコンビニの力に頼るのは象徴的だ。
新たな流通業界の主役は、セブンイレブン、ローソン、ファミマのコンビニ大手3社であることが、今回の経営統合で確認された。とはいえ、セブンイレブン以外の2社は、ローソンはダイエーの、ファミマは西友のDNAを受け継いでいる。旧スーパー3強支配は、世代交代し形を変えてまだ続いているのかもしれない。
(SankeiBiz編集長・高原秀己)